検索エンジンの仕組みとは?最低限知っておくべきSEOの基本

日本でのSEO情報を展開している企業は数多くおり、SEOを題材にしたサイトや書籍等がたくさんある中、さまざまな意見や憶測や横行しています。 「これをやれば検索順位があがる」や、「SEOにとって有利な〇〇」のようなテクニック的な情報が数多くあり、どういった対策が正解なのか混乱してしまいます。

そういった情報に惑わされないために、今一度基本に立ち返り、今回は検索エンジンの仕組みについてご紹介していきます。

検索エンジンとは

検索エンジンとは、調べたいキーワードをテキストボックス内に入力し、そのキーワードに対して関連したサイト・コンテンツの結果を返すサービスの事を指します。 日本では主にGoogleやYahoo、Bing、DuckDuckGo、MSN等といった、検索エンジンサービスが存在します。

 MEMO

なお、テキストボックスに入力したキーワードの事を、WEB業界では「検索クエリ」と言います。

検索エンジンを知る事はSEO対策を知る事

本記事では検索エンジンについて解説させていただきます。検索エンジンを知る事はSEO対策の基礎を知る事です。 SEO対策を行えば、サイトの集客を広告費に費やさずアクセスを集めることができるため、自サイトのアクセスに伸び悩んでいる方は、基本に立ち返り検索エンジンの仕組みについてから学んでいってみてください。

検索エンジンが持つ3つの機能

検索エンジンには、クロールインデックスランキングの3つの主要機能があります。ユーザーが検索行為をした際、最も関連性が高いと判断したWebサイトのランキングリストを検索ユーザーに提供するものです。 ここでは一つずつ詳しく説明していきます。

クロールとは

クロールとは、Googleがサイトを巡回しスキャンしていることです。「Google Crawler」と呼ばれているプログラムによって、日本では、Google Crawlerの事をボットやクローラと呼ばれています。

検索エンジンはこのクローラというプログラムから、相互リンクされた数十億のコンテンツをスキャンしているのです。

もう少し具体的に解説します。

地下鉄の路線図を想像してみてください。

路線図の各々の駅は1つのコンテンツ(通常Webページを指しますが、時にはPDF、JPEG、またはその他ファイルを指す)です。検索エンジンは路線図全体をクロール(巡回)しています。そしてその路線自体がリンクを指します。たくさんのコンテンツを発見するためにリンクを辿っていき、コンテンツを発見しているのです。クローラにコンテンツが発見されたら、次にインデックスします。

インデックスとは

リンクを経由し、コンテンツを見つけたら、コンテンツ内容を解読し、解読された一部分を大量のデータベースに格納しています。このデータベースにデータを格納する事をインデックスといいます。後にユーザーが検索した際、検索ワードに対して必要だと判断された場合コンテンツが呼び出されます。

 データベースとは?

データベースとは、データの保管庫だと思っていれば大丈夫です。

主にWEB業界での言葉では、インデックスする(データが格納される)インデックスされた(データが格納された)といった使われ方をします。

ランキングとは

検索エンジンには、検索結果の順位をつけるシステムが存在します。検索結果(ランキング)をただ最新の情報や関連ワードが含まれていた結果をそのまま返すだけでは、ここまでGoogleのシェア率はあがっていないでしょう。Googleはこのランク付けをするシステムに100以上ものアルゴリズムが存在しており、様々な要因で検索順位付けをしてるのです。その一部として、ユーザーの検索意図を把握し、検索クエリに対して情報の網羅性が高く、そして速く、そして見やすく、より質の高いコンテンツが上位に表示されているのです。

検索エンジンは回答(解答)マシン

検索エンジンは答えを返してくれるマシンです。

とあるユーザーが検索を実行すると、数十億ものコンテンツを集めて2つの事を行います。まず、検索者のクエリに関連性のある有用な結果のみを取り出してきます。

次に、情報を提供するウェブサイトの人気に基づいてその結果をランク付けします。

簡単に言うと

SEOのプロセスに影響を与えているのが上記2つの要因、「関連性」と「人気度」になるわけです。

関連性と人気はどのように決定づけしているのか?

関連性を決定づける要因は、検索クエリに対して適切な単語(キーワード・関連ワード・共起語)を含むページを見つける事が求められています。

ですが、それだけでは、「キーワードを含んでいれば検索結果に引っかかる」といった単純なロジックになってしまいます。

そのため、2つ目の要因として人気度が加わってくるのです。

Googleの検索結果は100以上ものアルゴリズムによってランク付けしており、ユーザーの満足度や信頼できるページからのリンクがあるか、コンテンツの質の高さや読みやすさ、SNSでの評価、社会的評価といった様々の指標によって人気度を計っています。

検索エンジンの課題

検索エンジンを提供している会社は数十億ページにおよぶアクセスを数秒で実現するという、とても図りしえない課題を達成するために、世界中にデータセンターを構築してきました。

データセンター施設に大量の情報を非常に迅速に処理ために、大量のマシンを設置しています。

ユーザーが検索を実行すると、結果は即座に要求されます。それは1秒、2秒の遅延でさえ不満の原因につながるため、検索エンジンにはできるだけ早くの結果が求められています。

そのため、即座に検索したワードを結果を返すため、みなさんが検索した際にデータセンターのマシンが1000台以上を稼働させて今皆さんが使っている検索エンジンの速度を実現させています。

Googleが掲げる10の理念を知ろう

Googleが掲げている10の事実が存在します。10の理念を知るうえで、Googleの考え方に則ったコンテンツを作成することで、検索上位にあげられる可能性はぐんっとあがるでしょう。

参考Googleが掲げる10の事実を理解しようGoogle について | Google

1: ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

これは、ユーザーにとって、より有益な情報、コンテンツを届けていくと認識します。

2: 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

簡単に作成された記事は、内容も薄く読まれないコンテンツが多くあります。そのため、1つ1つ時間をかけて工夫したコンテンツの作成を心掛けるようにしましょう。

3: 遅いより速いほうがいい。

サイトの読込速度が遅いとGoogleの検索順位に影響される可能性が示唆されています。読込速度を早くするよう努めましょう。

4: ウェブ上の民主主義は機能する。

SNSやブログ等にリンクを張られるようなコンテンツ作りを目指しましょう。民主主義というのは、ユーザーが記事を紹介しているリンクを基準としています。もちろん、購入されたリンクやスパムリンクはペナルティ扱いにされる可能性があるため、ご注意ください。

5: 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

昨今、GoogleはMobile First indexを提唱しました。今後検索行動はスマートフォンをメインに見ていきます。そのため、検索行動をする際、PCだけに留まらず、スマートフォンやタブレットでも対応されているかということを意識しながらサイトを運用していくことをお勧めします。

6: 悪事を働かなくてもお金は稼げる。

Google Adsense等を扱った広告ビジネスを指していますが、悪事というのは過度に広告を連発させるようなサイト構築はしないようにという考え方が見えます。ユーザビリティに影響を与えないよう適切に広告を張るべきだということだと考えます。

7: 世の中にはまだまだ情報があふれている。

書いてあるままです。世の中にはまだまだ情報があふれています。そこには日本に留まらず海外にも価値のある情報がたくさんあることを皆様も理解したほうが良いと考えます。
英語版のGoogleリンクを紹介しておきます。日本では手に入らない価値のある情報がたくさん存在します。

参考英語版GoogleGoogle

8: 情報のニーズはすべての国境を越える。

昨今外国人観光客が日本でも増えていく中、コンテンツにもグローバル化が求められているのです。日本に留まらず海外に向けての情報発信をする事によって、日本ではレッドオーシャンだった世界が全く違う見方で見えてくるかもしれません。

9: スーツがなくても真剣に仕事はできる。

本項目は、企業文化ではなく個人を大切にしているよう伺えます。

10: 「すばらしい」では足りない。

ゴールはあるようで、ないものです。素晴らしいコンテンツや作品を作成した場合でも、さらに上を目指していくようなコンテンツ作成を務めたほうが良いのかもしれません。

まとめ

検索エンジンの基本的な仕組み

検索エンジンの仕組みは、クローラにコンテンツを発見してもらい、インデックスをしてもらい、そしてランキング付けしていくのが基本的な仕組みとなっています。
ランキングの上位表示を目指すには、理念を読んだうえでまとめていうと、ユーザーの検索意図の把握に努め、1つのテーマのコンテンツをより広く深く作成し、見やすくそして、デバイスや場所、そして電波状況等を問わないアクセシビリティを求め、情報に価値を生み出す事を目指すべきだと考えました。当サイトは、はてなブログでまだまだアクセシビリティもユーザビリティも悪く、国境を越えたコンテンツもなく、読みやすさや記事の網羅性もまだまだ足りていませんが、いずれ上記のように育っていくよう鋭意努めています。