検索意図を理解し、質の高いコンテンツを作ろう

コンテンツSEOをやっている方は、検索意図という言葉を一度でも耳にした事があると思います。

また、質の高いコンテンツを作るうえで頭を悩ましている方は、検索意図を理解してブログやコンテンツの制作をすると、よりSEOで成果が出てアクセスアップに繋がります。今回は質の高いコンテンツを作るために、まずは「検索意図」掴む方法を解説していきます。

本記事を読み終えてる頃には、あなたは検索意図を掴めるヒントは手にしているはずです。

検索意図とは

検索意図とは、検索エンジン(Google/Yahoo)を利用しているユーザーが、キーワードに含まれているニーズ(要求・需要)の事です。検索意図を理解したコンテンツこそが質の高いコンテンツであり、ユーザーが求めているものでもあります。

例えば、「郵便局 窓口」というキーワードで検索したユーザーはどんな思い・要求で検索をしたのか予想してみてください。

窓口にで提供しているサービス内容なのか、それとも窓口の営業時間なのか、はたまた所在地なのか、様々な憶測が生まれます。そういった憶測を把握するためにも、今回は検索意図をより明確にするための手法を解説します。

検索意図が注目された歴史

そもそも、検索意図という言葉が注目されたのはGoogleの検索の仕組みがアップデートされてからになります。そのアップデート内容は「パンダアップデート」、そして「RankBrain(ランクブレイン)」の導入です。まずはその理解をしてからどうして検索意図に注目しなければならないのかを解説します。

既に把握している方は読み飛ばしてください。

低品質のコンテンツは上位に上がらない

パンダアップデートは、2012年7月に日本に適用され「低品質なサイトを検索順位から下げる」といったアルゴリズムでした。

低品質なコンテンツ例
  • ユーザーが価値のないコンテンツを低評価する
  • 他のサイトをそのままコピーしたコンテンツ

上記のコンテンツはパンダアップデートによって順位が下落したのです。

自ら学習するRankBrain(ランクブレイン)の導入

「RankBrain(ランクブレイン)」は、2015年に導入されたハミングバードというアップデート内に含まれていた人口知能による検索順位選定プログラムです。RankBrainによって曖昧な検索ワードの理解をし、ユーザーが本当に求める意図を検索結果を返します。

今までは作為的に作られた被リンク(外部リンク)や、キーワードを盛り込みすぎたコンテンツが上位されていたものが、パンダアップデートや、ランクブレインの導入によって、検索クエリ(ユーザーが検索したワード)が曖昧なワードであっても、キーワードの意味を理解・推測をしてユーザーのニーズに応えた検索結果を返ようにしています。

例えば、とろサーモンと検索した際、お寿司のネタではなく、とろサーモンという芸人の情報を一番上に表示する事もRankBrainの内容とします。

それ以外にも「パイレーツオブカリビアン キャスト」と調べると映画の情報ではなく人物画像を一番上に表示させる事も、このRankBrainの影響だと示唆されています。

そのため、古いSEO対策(作為的な被リンクやコピーコンテンツ、キーワードの盛り込みすぎ)を行っていたサイトは下落し、よりユーザーの検索意図に沿った質の高いコンテンツが上位表示されるようになったため、検索意図を理解し、コンテンツ制作が重要なのです。

そこでまずは、検索意図の大枠を掴めるリサーチ方法、「キーワードの3つの種類」を解説します。

3種類のキーワードを把握して検索意図の大枠を掴む

 

キーワードには3つの種類があります。そのキーワードを知る事で検索意図の大枠を掴むことができます。3つの種類のキーワードは以下の3種類です。

3種類の検索クエリ
  • 取引型(Doクエリ)
  • 案内型(Goクエリ)
  • 情報収集型(Knowクエリ)

上記のキーワードタイプを知る事で、作成するコンテンツがブログ系の記事向きのワードなのか、それとも通販系のコンテンツに向いているのかを理解できます。

取引型(Doクエリ)- 買いたい、登録したい

 

取引型とは、ユーザーが何か物を買う、資料請求、お問い合わせ、動画の視聴、ソフトのダウンロード、といった取引を行うことを目的としたクエリとなります。

代表的な例をまとめてみました。

取引型(Do)クエリ例
  • メンズシューズ 通販
  • LINE ダウンロード
  • 注文住宅 資料請求
  • Youtube ビートルズ

取引型タイプの事を、SEO業界ではDoクエリと呼ぶこともあります。

案内型(Goクエリ) – 行きたいサイトが既に決まっている

 

案内型クエリは検索する際に、すでに特定のサイトに行くことが決まっているワードの事を指します。以下代表的な例をこちらもまとめてみました。

案内型(Go)クエリ例
  • ソフトバンク マイメニュー
  • ニコニコ動画
  • Yahoo ニュース
  • マクドナルド メニュー
  • 六本木ヒルズ アクセス

上記のような検索をみなさんもした事があると思います。行きたいサイトが決まっている事を案内型タイプといい、SEO業界ではGoクエリと呼ぶこともあります。

情報収集型(Knowクエリ) – 悩みを解決したい、疑問を解消したい

 

情報収集型は、悩みや疑問を解決するために情報を収集するためのキーワードタイプとなります。

情報収集型(Know)クエリ例
  • うどん 作り方
  • ダイエット 運動
  • html 書き方
  • 確定申告 やり方
  • 東京 観光スポット

上記のように何かの情報を得ようとした際に調べるワードの事を指します。コンテンツマーケティングを行う際は情報収集型の検索ワードにてコンテンツを作っていくのです。

検索ワード(クエリ)の種類の見極め方について

3つの検索ワードのタイプはわかりました。そこで、このワードはDoクエリなのか、Goクエリなのか、Knowクエリなのか、見極め方をご紹介します。

案内型(Goクエリ)の見極め方

前述したとおり、Goクエリ(案内型ワード)の見極め方はサービス名もしくはサイト名が載っているかです。なのでこのワードはすぐに見極められます。

取引型(Doクエリ)・情報収集型(Knowクエリ)の見極め方

取引型と情報収集型の見極め方は、実際検索すると見極められます。例えば、「机 おしゃれ」というワードを例にしました。

一見、おしゃれな机の写真をみたい情報収集型にも見えますし、おしゃれな机を実際に買いたく、商品を検索している可能性も見えます。その際このワードが実際どの種類のワードなのかを判断する材料をご紹介します。

 

上記画像は、「机 おしゃれ」というワードの実際の検索結果の画面1位~4位までのとキャプチャです。実際サイトを見てみるとすべて机を販売しているページでした。10位までもがすべてネット通販系のサイトで、すべて購入につながるサイトが上位な為、取引型(Doクエリ)のワードと言えます。

次に、「机 おしゃれ diy」というワードでの検索画面です。

 

調べてみると検索結果のほとんどが、記事(情報提供型)のサイトで、一部、おしゃれな机を販売しているサイトが載っていました。

上述の例のように、検索結果にECサイト(ネット通販=取引型)ではなく、記事系が多い場合、情報収集型(Knowクエリ)のワードとなります。また、通販型のサイトが上位に多い場合、それは取引型ワードと判断するわけです。そのためブログを書いているが、取引型のワードだったために検索上位に組み込めないSEO対策をしている企業は多く見受けられます。

まとめますと、検索上位10件が記事系が多い場合、記事を書いて上位にあがる可能性を秘めています。コンテンツSEOをするには情報収集型かを理解してからコンテンツを制作しましょう。また、上位10歳とが取引型系のサイトが多い場合、ユーザーも取引がしたいため、記事系コンテンツが上位表示しにくくなるのです。

ここで検索キーワードの種類を知って、ブログ向きなのか、コンテンツ向きなのかを十分理解しましょう。次に、コンテンツの中身に、どういった内容が必要なのかが理解できる方法をご紹介します。

検索意図は競合サイトを見ればわかる

競合を分析する事はとっても大事なことです。

上記の検索タイプを把握したら、目的としているキーワードで検索結果を見てみましょう。

上位サイトはユーザーニーズに応えていると認識して下さい。SEO対策にて上位を目指している方は、皆さんがいつも目にしている検索結果に答えがあるのを意識してください。そこに気づいていない人はWEB業界でもほんとに多いです。

競合サイトの分析方法

競合を分析する方法の意識する点は以下にまとめました。

低品質なコンテンツ例
  • 1位~10位までのタイトルをメモする
  • 見出しをメモする
  • 文字数がどのくらいあるかメモする
  • コンテンツを1つ1つ熟読する

上記4つの事を行いましょう。すると気づく点があります。だいたい同じことが書いてあることです。

上位サイトにも載せているコンテンツ内容はもちろん自サイトにも同じ内容を組み込むことをお勧めします。それはユーザーに求められている内容だからです。その際に一文字一句全く同じ内容をコピーしては絶対にいけません。コピーコンテンツ扱いになり兼ねないからです。自分なりに競合サイトより伝わりやすく、ユーザーファーストな観点で記事作成を目指しましょう。

1位から10位のタイトルと文字数、見出しのメモについて、僕は以下のようなエクセルで作っています。

 

上記画像は「検索意図」の検索結果のタイトル、見出し、文字数をメモしています。

※なお、あまり書きたくありませんでしたが、この記事を作成するときにもこのエクセルを活用して記事を書いています。

それ以外にも各サイトのオリジナルコンテンツの部分がどこにあたるのかを意識してみてください。

そういった点を意識しならエクセルなどでメモを取っていくのです。

自分は以下のような簡単なメモ書き程度で気づいた点をメモしています。

 

文字数の調べ方については、Google Chromeのプラグインを使用しています。

参考文字数カウントプラグインWords Counter競合サイトを調べたうえで、どのようなコンテンツが必要なか、コンテンツ作成の方向性が見えてきます。そしてどのサイトよりもわかりやすくするにはどうすればいいか、自分なりに考え、オリジナルなコンテンツにしていくのです。

Q&Aサイトを見てユーザーニーズを更に深堀する

Googleの検索結果に、納得できるコンテンツが見つけられない場合、皆さんどうするでしょうか。一部のユーザーは、わからない悩みをQ&Aサイトにて調べる方もいます。Q&Aサイトは、ユーザーニーズの宝庫でもあります。そのため、狙っているキーワードを「Yahoo知恵袋」や、「教えてGoo」、「OKWave」等のQ&Aサイトで調べることによって、ユーザーはどんなことで悩んでいるか、ニーズの理解ができるようになります。

例えば、冒頭にもあげました「郵便局 窓口」といったキーワードでYahoo知恵袋で検索をかけてみました。そこで以下の質問があがっていたのです。

郵便局貯金窓口について質問です

違反金を払いたいのですが学校があり16時に間に合いそうにありません郵便局に相談して16時30分まで待ってもらうことは可能ですか?

参考郵便局貯金窓口について質問ですYahoo知恵袋上記のように16時半まで待ってもらえるのか、そして違反金についても触れています。

こうしたように、上述では営業時間や、所在地といった意図しか予想できませんでしたが、Q&Aサイトを見ることによって、新しいニーズを発見できる可能性があるのです。

サジェストキーワードを調べてニーズを深堀する

サジェストキーワードとは、提案キーワードの事です。

Googleに検索をする際予測ワードを提案してくれます。以下の画像のように予測検索ワードを見たことがあるかと思います。

 

上記のようにトマト以外によく検索されているワードを提案(Suggestion)してくれるワードをサジェストキーワードといいます。

サジェストされているキーワードを見てどのようなニーズがあるのかを確認してみましょう。

サジェストキーワードを一覧に出してくれるWEBツールもあります。

「トマト」というワードに対してサジェストキーワードの一覧を抽出してくれます。こちらも検索意図が見えない場合活用してみてください。検索意図を探るヒントに繋がります。

参考サジェスト取得関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

まとめ

いかがだったでしょうか。質の高いコンテンツを作るうえで検索意図を探るには欠かせないものになります。今回上述した検索意図を探る方法を簡単にまとめました。

    • 3つキーワードタイプを把握し狙っているキーワードがどのタイプのキーワードなのかを調べる
    • 狙っているワードの上位サイトを熟読する
    • 狙っているワードの上位サイトのタイトル・文字数・見出しをメモする
    • Q&Aサイトで狙っているワードを調べ、ユーザーのニーズを深堀する
    • サジェストワード・共起語を調べてユーザーニーズのヒントを得る

この記事を読んで、より質の高いコンテンツを作成できる手助けになればと思います。